着物の種類 灰汁発酵建て藍染の魅力と商品

灰汁発酵建て藍染めといわれる染め方が、本物の藍染です。

灰汁発酵建てをしている職人さんとは、3名の方とお会いして、お話しを聞いています。

埼玉県草加市の蛙印染色工芸株式会社の大澤さん、

京都山科の雅織工房の中西さん、

徳島市藍住町の矢野さん、

それぞれ工房にお伺いし、いろいろお話しを聞きました。

他にも仕事上でいろんな藍染作家さんに会うのですが、

お話しを聞くとなんか商売人ぽくって、

イマイチ「本物なのかな~」という感じです。

お会いした三人に共通しているのは、本物の藍染を守っていく、という強い気持ちでした。

皆さん、素晴らしい技術を持った職人さんなのですが、

控えめで、真面目で、頑固な職人魂を持った素敵な方々でしたね。

それと、皆さん佐藤さんの最高級の白花小上粉種のすくもを使っています。

蓼藍は、白花と赤花がありますが、

佐藤平助さんが戦時中、密かに守ったのが、白花小上粉で上級と言われています。

私は、それぞれの工房でお話を聞くたびに、

着物などの藍染商品が売れないと、藍染が廃れてしまう。
という危機感が強くなりました。

すくもは、毎年生産量が減っています。

そして、灰汁発酵建て藍染商品の販売数も減っています。

私が考える販売数量減少の要因は、

  • 灰汁発酵建ての本藍染めが非常に高価な価格で販売されていること。
  • 問屋経由の委託販売が一般的なことと

    展示会など経費がかかる場所で販売することで

    原価の何倍にもなってしまいます。

    着物の流通の複雑さが関係していますね。

  • 合成藍など安価な藍染が安く販売されていること。
  • 藍染を持っているという人は多いが、ほとんど合成藍か割り建てです。

    過去買われていて、灰汁発酵建て藍染を持っている人を見たことがないですね。

    また、割建てを灰汁発酵建てと言って、売っていることもあるらしいです。

  • 灰汁発酵建て藍染の生産量が少なく、本物に出会うチャンスがあまりないこと。
  • 展示会や作家展などでしか見ることが出来ない商品です。

    生産量が少ないのだから仕方がないですね。

    藍染といわれる着物の内、灰汁発酵建て藍染は数%と言われています。

  • 藍染の間違ったネガティブな知識が常識になっていること。
  • 藍は色落ちする、色移りするなど合成藍や割り建て藍の特徴を

    灰汁発酵建てでも同じと思われています。

    そのため藍染は全て扱いが難しいなどの謝った知識が一般的になっています。

  • 藍染の良さを伝えられる呉服の販売関係者が少ない。
  • 似合うとか素敵しか言えない販売員が多いですね。

    本当の知識がなく、本物の良さを伝えられないです。

    これは藍染に限りませんが、悲しいことですね。

じゃあどうするか?

藍染の良さをもっと多くの人に知ってもらい、

本物の灰汁発酵建て藍染を手に入れてもらう。

興味がある人と藍染工房の見学にも行きたいですね。

そのためには、着物以外の物も製作してもらう。

  • アパレルや小物など、もっと本藍を使った商品を販売する。
  • 灰汁発酵建て藍染商品の着物をもっと安く買えるようにする。
  • ネットで本藍を買うしか無いですね。

  • 藍染を守っていこう、というキャンペーンをやる。
  • 東京オリンピックのエンブレムも藍です。
  • 日本古来の本物の藍染をもっと多くの人に使って欲しいですね。

    藍染の種類

    藍染めといってもいろいろ種類があリます。

    その種類をきちんと言わずに販売していることもあるようですね。

    それが一番問題ですね。

    灰汁発酵建て藍染

    蓼藍を醗酵させた「すくも」をアルカリ(灰汁、石灰)と糖分(酒、芋など)と混ぜて、

    醗酵させ、その中で何十回も生地や糸を浸して染める方法。

    手間も時間もかかるが、なんとも言えない複雑な藍の色になる。

    割り建て

    灰汁発酵建ての藍と化学藍を混ぜて使用している。
    色落ちします。色移りします。
    色に深みがなく、なんとなく軽い青になります。

    でも、本当の藍を知らない人には分からないですね。

    琉球藍

    山藍と呼ばれ、 キツネノマゴ科の多年草植物を原料にしている。

    泥藍を建てて、藍に染める。

    沈殿法と呼ばれる方法で 発色が良く染まりやすい。

    インド藍

    琉球藍と同じく沈殿法で藍の塊を作り、それを醗酵させて染める。

    安価で世界的に非常に人気があったが、

    ドイツで開発された合成藍に出現によって、一気に需要が減った。

    琉球藍もインド藍も染まりやすいということは、

    灰汁発酵建て藍染のような複雑な色をした藍色にはならないということ。

    濃い藍色になっても、深みがない。

    合成藍

    1880年にドイツで発明された本藍の色素の分子を化学合成しコピーした物。

    色落ち、色移りします。

    安価で簡単に染まるため一気に世界中に広まりました。

    ジーンズは最初から合成藍で染めています。

    合成藍ですから、蛇除けの効果はほとんど無く、

    汚れが目立たないからという理由でブルーに染められていたらしい。

    藍染に興味があったら、下記のページも見て下さいね。
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    藍染の魅力と効用

    藍染の商品

    藍染めの効能はいろいろあリます。

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