着物のプロが教える素人が知らない大島紬二つの謎とは?

大島紬の二つの謎とは?

私は、紬が大好きです。
生地がしっかりしているので、
着やすくて、丈夫ですからね。

毎日着物を着ている私には、最適な着物です。

今日は、紬について、私が知っている事、思う事をお話ししますね。

紬といえば、一番有名なのは大島紬だと思います。

私は、大島紬が大好きなので、10枚以上持っています。

鹿児島や奄美は何回も行っており、
現場を見たり、体験したり、苦労話もいろいろ聞いています。

大島紬は、作る人の愛情がこもった素晴らしい着物だと思いますよ。

ところで、大島紬には素人が知らない二つの謎があります。

一つは、大島紬は紬じゃない、って知っていましたか?

えーなに言ってんの?
大島紬は紬っていう名前じゃない?

と、普通はそう思いますよね。

厳密に言うと、元々は紬糸で織られていたのですが、
いろいろな事情があり、生糸が使われるようになりました。

生糸を使う事により、軽くて、薄くて、節がない生地になりました。
節とは、糸を手で紡ぐので太さが均一ではないため、所々に織りムラのようになる部分です。

また、絣も手ではなく、締め機と呼ばれる織機で織るので、より精密な柄が出来ます。
ですから、大島紬は二度織ります。

締め機は、防染するので、力が必要です。ですから、ご主人の仕事になります。
機織りは、柄を合わせながら丁寧におりますので、力は必要なく、奥さんの仕事になります。

夫婦共同作業で作るわけですね。
ですから、夫婦仲が悪いと良い大島が出来ないと言われてたそうですよ。

大島紬のうんちくは、それだけで本一冊が書けるくらい沢山あります。

今度、別の機会にお話ししますね。

二つ目は、大島紬の産地は奄美大島だけじゃない?

大島紬の産地は、奄美大島、鹿児島県、宮崎県都城と三ヶ所あり、それぞれ本場大島です。
鹿児島は産地としてよく知られていますが、
宮崎県の都城でも織られているのは、あまり知られていません。

三ヶ所になった理由は、第二次世界大戦で、
奄美大島から疎開した人達がその地に住んで大島紬を織りだしたからです。

産地を見分けるのは、一番簡単なのは証紙で見分けることです。

証紙について



各産地で証紙があります。

  • 鹿児島は、籏印
  • 奄美大島は、地球印
  • 都城は、鶴印

プラスして伝統的工芸品のシールが貼られます。
奄美と都城は、絣は締め機の手作業、機織りも手織りです。
鹿児島は、絣は締め機の手作業ですが、
機織りは手織りと機械織りがあります。

伝統的工芸品のシールで見分けます。

手織りは、本場大島紬協同組合のシール、機械織りは、絹織物工業組合のシールです。

また、籏印の大島だけに、横惣(よこそう)と呼ばれる横糸だけが絣糸の大島があります。

横惣の特徴

縦糸は地糸と呼ばれる黒い糸なので、
生地自体に絹織物独特の光沢があります。
横惣のみ、手織と機械織りがあります。
横惣は、籏印の証紙に、「織絣」という赤いスタンプが押されています。

証紙を見れば、商品の内容がわかるので、初心者でも安心ですね。

昔は、韓国産の大島や国産でもまがい物の大島がいろいろ出ましたからね。

糸染や絣について

さらに、糸の染め方もいろいろあります。
有名な泥染、草木染、白泥染、正藍染。
絣の単位は、マルキで、五マルキ、七マルキ、九マルキ、十二マルキ、総絣。
絣の作り方で、一元、片ス。

専門用語ばかりで訳が分からないですよね。
私も、今度大島紬について、詳しく説明しますが、
すぐに知りたい方はググってみてくださいね。

大島紬の魅力とは

大島紬の良さは、たくさんありますよ~

  • 軽くて丈夫。
  • 夏は涼しく、冬は暖かい。
  • 手頃な値段のものから高級品まである。
  • 織りだけでなく染めの着物もある。
  • シワになってもすぐに取れる。
  • 畳めば小さくなってしまうので、旅行などにピッタリ。

まだまだいろいろあると思いますが、
私が思いつくのは、こんなところですね。

マイナスポイントは、

  • 生糸の織物なので、生地が張っている感じ。特に横惣はそう感じますね。
  • 生地が薄いので、スレに弱い。
  • 生地がひんやりするので、冬は冷たく感じる。

良いところとマイナスポイントは
こんな感じですね。

最初は、横惣でも良いので、一枚作って、着心地を楽しんでくださいね。

左の白大島は、鹿児島産の縦横絣大島紬です。証紙が旗印ですね。白大島は、奄美では織られていません。
右の茶泥の縦横絣の大島紬は、奄美産です。証紙が地球印ですね。

 

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今回は、

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