着物の種類 結城紬の現状

今日は、結城紬の現状についてお話しますね。

以前、結城紬の種類や織り方などをお話しましたが、
今日は実際結城紬の製作者にお話を聞きました。

本場結城紬の生産量が激減

結城紬の中でも、本場結城紬と呼ばれる、
全て手作業の結城紬は生産量が激減しているそうです。

1980年台には3万以上合った生産量が今や1000反前後、30分の一と言われています。

なぜ、そんなに減ったのかというと、
後継者がいないので、廃業するしかない、
作っても売れないので、廃業する人が増えた、
ということらしいです。

ユネスコ世界遺産に登録された結城紬ですが、
値段が高いので、売れないそうです。
産地の方は皆さん危機感を感じていますね。

もう作ることが出来ない着物、本場結城紬160山亀甲の総柄

今回は、もう2度と出来ないと言われている、160亀甲の総柄を見ました。
価格はついていませんでしたが、販売するとしたら、1500万だそうです。
160亀甲の飛び柄で、600万くらいです。

その結城紬以外にも、100山亀甲の総柄も生産量が激減しているそうです。
100山亀甲の総柄のお値段は、100万から300万です。

なぜこんなに値段が高いのか?

本場結城は一人で作るわけではありません。
大勢の人が関わります。
また、全て手作業のため、時間と手間が掛かります。
だからこそ良い本場結城紬が出来るのです。

でも、なかなかそれを理解して購入する人は多くありません。

しかも、160亀甲はもちろんのこと、100亀甲の総柄でさえも
商品を作る人が減っているそうです。

職人さんは、手間をかけて良い商品を作っても売れなければ、収入になりません。
だったら、結城紬の職人さんとしては、
値段が安く、売れ筋のいしげ結城を作ったほうが良いと思いますよね。
ですから、本場結城紬の生産量はますます減っています。

機械織りのいしげ結城紬

いしげ結城は、20万円くらいからあります。

本場結城紬といしげ結城紬は、
見た目は殆ど変わらないが、値段は5倍以上です。

ただ、本場結城紬とは行程が違います。

決定的なのは、最終工程の織が、機械だということです。
ただ、機械といっても、人の手が大事なので、
一般的に思う「機械織り」とは違います。
全自動で織れるわけではありません。

これもやはり職人さんの腕が大事な作業です。

プロがよーく見ると分かるようですが。

実際、1500万円の結城紬を触りましたが、
生地が薄くて、すごく軽いですね。

糸が細いので、薄くて軽くなるそうです。
一反の重さは500グラムを切るそうですね。

また、柄が精巧で、細かいです。
いしげ結城と並べて比べれば、その違いは一目瞭然です。

展示会場では、地機の実演や絣括りの糸も展示されていました。

話を聞くと、この値段も仕方がないかな?とも思いますが、
一般の人にはなかなか手が届かないですね。

結城紬の関係者も、まず、いしげ結城でも良いから、
結城紬の着心地の良さを感じて欲しいと言っていました。

世界でたった1つ、糸を撚(よ)らずに使用して織る織物です。

ユネスコの世界遺産に指定されている唯一の絹織物です。

糸が真綿で暖かく軽くて柔らかい結城紬。

まずは手頃な価格で買える「いしげ結城紬」を着てみてくださいね。

下の写真は、160亀甲の総柄で非売品です。
もう二度と出来ないそうです。

 

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下の写真は、糸括り(いとくくり)をした糸の写真です。

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下の写真は、地機の実演です。

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