2020年も浴衣は三勝です


三勝の浴衣は当店で毎年人気ナンバーワンです。

下の商品は反物と半巾帯です。

 

三勝浴衣とは?

三勝は浴衣を中心とするカジュアル着物のブランドメーカーです。

特に浴衣は竺仙と並ぶ人気ブランドです。創業1894年(明治27年)です。

私が思う三勝の7つの魅力

1・明治時代に開発された日本独自の伝統的な染織方法「注染」で染めた浴衣が中心です。裏まで染料がキッチリ染まっていて色柄がハッキリしてキレイです。プリント物とは全く違います。

2・注染で染めるのは難しい淡い色や中間色も技術力で綺麗に染めることが出来ます。他のメーカーでは表現出来ない着物の色のような淡い色の浴衣もあります。

3・明治時代の図案を復刻させた型紙を制作し、注染で染めた浴衣も復刻浴衣として発表しています。

4・三勝の専属職人であった人間国宝清水幸太郎の長板中形の名手で長板なら三勝と言われる原動力になりました。長板中形は江戸時代の技法で全て手作業により一反一反染めていく非効率的な技法です。しかし、清水幸太郎は長板中形に拘り人間国宝に認定されるまでになりました。今でも、その拘りを忘れずに物作りしているメーカーです。

5・ユニーク図案が多く、常にチャレンジするメーカーです。

江戸時代の日本画を図案にした元禄シリーズや明治時代の型紙を復刻させた復刻シリーズなど古き良き図案を今の時代に甦らせています。また、それ以外にも毎年新しい柄にチャレンジしているメーカーです。

6・生地にも拘りがあります。

生地が安い浴衣と違い厚手でシッカリしているので着心地が良くペラペラしていません。生地は晒だけでなく、白が鮮やかな綿絽、涼しげな綿麻しじら織、本麻、絽の間隔が均等では無い乱絽、シボがある綿縮緬、先染めの綿紬など色柄に合わせて生地を選んでいます。

7・大量生産しないので、同じ柄が大量に市場に出ることは無いです。その反面、人気がある柄は品切れになってしまう事もあります。

左の商品は、綿絽です。真中の商品は、乱絽です。右の商品は、綿紬です。

今年は2月中旬から三勝浴衣がスタートします

今年はオリンピックが開催されることもあり、花火大会が5月から10月まで開催されます。

また、温暖化の影響からかゴールデンウィークでも単衣の着物を着ています。浴衣も5月から着られますよ。

昨年のゴールデンウィークは、小千谷縮みや絞りの浴衣を着ている人もいましたね。

そんな訳で、今年は三勝浴衣コーナーを2月20日頃からスタートしていきます。

今年の花見は浴衣で行きませんか

今年の花見は三勝の浴衣がおススメです。

4月から10月まで着るつもりであれば、綿紅梅や綿絽、乱絽などの夏物は避けて、

しっかりした木綿の生地か先染めの綿紬がおススメですね。

特に綿紬は木綿の着物的に着られるので、4月でも10月でも全く違和感がありません。

夜少し肌寒い日であれば、長羽織やポンチョ、ショールなどを羽織るだけで平気です。

足元は、足袋と草履がおススメです。よほど暑い日なら裸足で下駄でも良いですが、

夜は少し冷えますので、足元を暖かくした方が良いですね。

三勝の浴衣が良いことは分かったけど、高いんじゃないですか?

ネットや安売りで売っているセットの浴衣よりは高いですが、百貨店の吊るし浴衣と変わらない金額で反物からオーダーできます。

反物の金額は新柄でも26,000円からご用意しています。

お仕立てはミシン仕立で9,000円、手縫いで13,000円です。ですから35,000円からオーダーできます。

当店は、日本縫製のプレタ浴衣も取り扱っています。

身長160cmヒップ92cm前後の方なら既製品でもOKです。価格は、25,000円からご用意しています。

今年は三勝浴衣をオーダーで思ったら

ぜひ、当店にご来店ください。遠方の方でしたら、お仕立て上げてから送ることも可能です。ぜひ、ご相談くださいませ。

三勝の浴衣は、大量生産をしないため同じ柄が多数あるわけではありません。

また、当店のポリシーとして同じ柄は基本的に扱っていません。

基本的にというのは、たまにご夫婦や恋人同士で同じ柄を着たいと言う希望があります。

その場合は、同柄が2反ある浴衣地を探してもらい販売したこともあります。

それ以外は、全く同じ商品の仕入れはありません。

ですから、気に入った柄が有ったら迷わず決めて欲しいと思います。

下の写真の商品は、日本製のプレタ浴衣です。

半巾帯を合わせると感じが変わりますね。

西村織物正絹博多織の半巾帯です。15,000円+税です。

 

三勝以外のお勧め浴衣はありますか?

三勝以外の浴衣ですと、戸田屋商店の梨園染がおススメです。

戸田屋商店の梨園染とは?

戸田屋商店の歴史は三勝よりも古く、創業は1872年(明治5年)です。

戸田屋梨園染について詳しい情報はこちらをクリックしてください

手ぬぐいが有名なメーカーですが、浴衣も素敵な商品を数多く作っています。

三勝とは全く違う江戸の粋な柄が多く当店でもとても人気があります。

市川家の柄で有名な「かまわぬ」は海老蔵さんも着ていましたね。

その他、尾上菊五郎の「菊五郎格子」や鎖でつながれた「吉原つなぎ」も有名です。

染めはもちろんすべて注染染めです。

高度な技術を有する2枚型を使用して2回染める「細川格子」や東京で染めている「東京型友禅」の浴衣もあります。

価格は、三勝とほぼ同じか、若干お安い商品もございます。

戸田屋商店梨園染は3月から展開する予定です。

着物始めは浴衣で!

着物始めは浴衣をお勧めします。

価格も手頃、お手入れ簡単、帯は半巾帯なので着付けも簡単と三拍子揃っています。

新品の浴衣購入のお客様には無料で着付けを教えていますので、着付けにチャレンジしてくださいね。

それでは、よろしくお願いいたします。

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