夏の着物の種類について


小千谷縮の写真です。

出展:小千谷市役所

夏の着物の種類をお話ししますね。

夏は暑いので、着物は着たくない、という人が多いですが、
夏こそ着物を着てください。

 

夏こそ着物を着てください。その理由は、

  1. 夏は、何を着ても暑いです。
     着物でも素材や着方によっては洋服よりも涼しく過ごせますよ。

  2. 着物の構造で風通しが良いです。
     夏物は生地が透けているのと袖口から空気が入るので、空気がこもらないですね。

  3. 腕や足が着物で覆われています。
     直射日光が当たらないので、紫外線を防ぎますよ。UVカットになりますね。

  4. 見る人が涼しげに感じます。
     特に黒っぽい着物地ですと、中の長襦袢が透けるので、涼しげで素敵ですね。

  5. 着ている人が少ないので、優越感がありますよ。
     日傘でも差して街を歩いていたら、絵になりますよね。
     夏の着物はおしゃれの極致だと思います。

以上の理由で、夏でも着物を着て欲しいのです。
それでは素材別の特徴をお話ししますね。

夏着物と言えば麻ですね

麻の着物、麻の長襦袢なら、涼しいですよ。
しかも、麻や綿なら自宅で洗えます。

正絹のお着物は自宅で洗えないので、ドライクリーニングになります。
ドライクリーニングでは汗など水分は取れないのです。
別途汗抜きが必要になります。
だったら、家で洗える麻がおススメですね。

昔は手頃な価格の上布もありましたが、
夏、着物を着る人が減っていることもあり、
麻の着物の価格は高いですね。

麻の上布というのは、上等な布からきているので、
昔から高い物でしたが、今の値段は高すぎますね。

麻の上布については、別の機会に詳しくお話ししますね。

小千谷縮

麻は歴史も古く、奥が深い素材です。
下の着物は、麻100%の織物「小千谷縮」です。
強撚糸(撚りの強い糸)を先染めして、織った生地を雪にさらして、
シワシワにすると縮になります。

明石縮を参考にして、越後上布より簡単に出来るようにしたらしいです。
ですから、お値段は50分の一くらいですね。

この価格なら、わりと気軽に着られますね。

 

洗えるポリエステルの着物も最近人気ですね

洗える夏物は通気性、吸湿性がないので、暑いですね。

長襦袢を麻にして少しでも暑さを和らげないとアツくて大変ですよ。
洗えるのは便利ですが、外で着ていると暑くてたまりません。

見た目は正絹とそう変わらず、価格が安くてお手入れも簡単なので、、
夏着物初心者や夏のお茶会には良いですよね。

小紋、色無地、付け下げ、訪問着があります。

東レのシルックは、値段は張りますが、着心地が良いし、安いポリエステルより暑くないですね。

さすが、ブランドの洗える着物です。

正絹の絽の着物

正絹の絽の着物は、ポリエステルより暑くないですが、麻より暑いですよ。
そして、自宅で洗濯できないのが難点ですね。
でも、フォーマルやセミフォーマルはやはり正絹じゃないとという方向けですね。
訪問着、色留袖、黒留袖もあります。

正絹の紋紗

正絹の紋紗の着物は、透け感が強く、見た目の涼しさは一番ですね。
私も持っていますが、下がスケスケなので、長襦袢にも気を使いますね。

絽やポリより涼しいですが、麻より暑いですね。
麻の地紋柄の長襦袢が暑さも和らぐし、柄が透けてステキですね。

織の着物なので、おしゃれ着ですが、柄によっては無地感覚で着られますよ。

浴衣について

浴衣でも、着物風に着られる色柄がありますよ。
価格も手ごろだし、自宅で洗えるので、夏着物の初チャレンジには良いですね。
半幅帯に、長襦袢を着て、足袋を履いて、草履で街着にしてもステキですよ。

浴衣は、浴衣特集でお話ししますね。

夏の帯と小物のコーディネートは、別の記事でご紹介しますね。

今年の夏は、ぜひ夏の着物でお出かけしましょう!

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