夏の着物の種類 絹織り物の着物

 

夏の織りの着物

今日は、夏の着物の種類でも、夏の絹織り物のお話しをしますね。

夏の絹織りの着物で有名なのは、紋紗ですね。

最近の紋紗は、昔のようにスケスケで表と裏の色が違う二重織りは
商品としてはあまり見なくなりました。
昔の紋紗は、全体に固めで張っているような生地でした。

最近の紋紗は、柔らかく、透け感が少ない生地が多いですね。

織で柄を表現するというよりも、染め物が多いようです。

出展:「きものすたいる」
出展:「きものすたいる」

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えちご夏大島紬とえちご夏結城紬

 

織でキチっと柄を表現している夏物は、夏結城紬、夏大島紬です。

どちらも、本場物はほとんどありません。
新潟県の十日町で作っている夏大島、夏結城ですね。

反物の端には、えちご夏大島紬、えちご夏結城紬と印刷された紙が貼ってあります。

えちご夏大島紬は、T字の絣で織られています。
えちご結城紬は、亀甲柄ですね。
大島も結城も本場物とは違い、機械織りです。
糸はどちらも生糸のようで、シャリ感がありますね。

機械織りですから値段は手頃で10万円台からあります。

本場の夏大島は、最近見たことがありませんね。
20年以上前には、夏大島はお店でも販売していました。
今でも横惣(横糸だけで柄を作っている)の夏大島はネットで販売されているようですが、
縦横(縦横糸で柄を構成している)は見なくなりましたね~

夏結城の本場の手織り商品は見たことがないので、
生産されているのかどうか分かりません。
もし、あればおどろくほど高いお値段でしょうね。

いしげの夏結城は、生産されていますが、
無地の着物や後染めの柄が多いですね。

亀甲柄の夏結城は、昔はいしげで作られていましたが、
今はほとんど見ないので、作っていないかもしれませんね。

機械織りなので、作ろうと思えば作れるのでしょうが、
夏物にしては価格が高くなってしまうので、
あまりニーズが無いのかもしれませんね。

いしげの夏結城の無地や後染めの着物は、
羽衣(はごろも)というほど生地が軽く透けており、
単衣のコートを作るとステキですよ。

その他は、やはり新潟で織られている、絹芭蕉もありますね。

沖縄の芭蕉布に似せて作った着物です。
ですから、生地はパリパリで固めで張っている感じです。

夏の絹織物は、全体的に生地が固めで張っている感じなので、
慣れていない人には着にくいかもしれませんね。

最後に、夏牛首紬も少ないですが、生産されています。

牛首紬は、紬ですが、白生地で織った紬地に後染めで加工した商品が多いのです。
夏物も同じように、後染めの着物なので、夏の小紋のようですね。
コートにしても良い色柄があります。
生地は縦が生糸、横が玉繭の糸なので、他の夏物と違い柔らかい生地ですね。

夏の着物姿は、素敵ですよ。

黒地の夏物は、歩くたびに下の長襦袢がウッスラ透けるので、
涼しげでお洒落な感じですごく素敵ですね。

ぜひ、チャレンジしてくださいね。

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