貴久樹展開催!憧れのブランド「貴久樹」が魅力的な秘密を教えます。

貴久樹というブランドをご存知でしょうか?

最近話題の染織メーカー貴久樹は、多くの着物ファンを魅了しているブランドです。

当店のお客様にも、貴久樹ファンは多くいらっしゃいます。

昨年当店で開催した貴久樹展でも、多くのお客様にご来店いただき喜んでもらいました。

今年も貴久樹展を開催して欲しいという要望が多々ありましたので、今回開催する運びとなりました。

このブログでは、貴久樹を初めて聞く方にも、分かりやすく貴久樹の魅力についてお話ししますね。

 

貴久樹の成り立ち

先代糸川禎彦氏が※ムガシルク(黄金糸)に魅力を感じたことが発端となり、

インドの多様で奥深い染織文化に感動し、何度も試行錯誤のうえ着物や帯として商品化されました。

1987年に京都に工房『株式会社 貴久樹』を発足後、30年以上オリジナル商品の製作を作り続けていらっしゃる会社です。

 

ムガシルクとはインド・アッサム地方に生息するヤママユガ科の野蚕の一種から紡がれた絹織物です。

織り上がった織物は「ゴールデンシルク」、「シルクの宝石」ともいわれています。

 

貴久樹の特徴

アジア各地の伝統的な技法や素材を活用した、独自性のある作品づくりが特徴です。

インドやインドネシアなどのエキゾチックなデザインが着物や帯に魅力的に施されています。

貴久樹のシンプルでオリジナリティーにあふれたアジアンテイストのデザインは幅広い層に人気があります。

 

織物は手織りが中心です。

機械織りでは切れてしまう様な細い糸での織りも手織りでは可能なため、

織り上がった布の軽さや滑らかさは驚くほどで着心地の良さにつながっています。

野蚕糸はムラがあるのも特徴ですが、その風合いが独特な良さになっています。

 

お色味は、抑えめで品が良い大人テイストにまとめられているので、コーディネートがまとめやすいです。

また、全てが手仕事を基本として作られているので温かみのある味わいも魅力の一つと言えます。

 

貴久樹の魅力

その1 ワイルドシルクによる織り

貴久樹の作品から、インドの野蚕糸から織られたワイルドシルクは外せません。

タッサーシルク

ゴールデンムガ(ムガサンシルク)

●ナチュラルタッサー

いずれも吸湿・保湿にすぐれ、独特の光沢と軽やかさ、シャリ感があるので着心地が良く、生地に強度があります。

ナチュラルタッサーは貴久樹オリジナルの生地で、ヨコ糸には「タッサーシルク」タテ糸に生糸を用いて織られています。

 

その2 エキゾチックな染め

手摺り木版更紗、バティック染め(インドネシア・ジャワ更紗と呼ばれるローケツ染め)など

それぞれの場所で培われてきた染の技術を和の世界に取り入れています。

更紗模様などは昔から日本人の心を捉え、着物はもちろん様々な方面で使用されていますね。

その3 繊細な刺繍

貴久樹の刺繍は繊細な刺繍で、

技術力の高い職人技により「カンタ刺繍」、「カシミール細密刺繍」、「ティカン刺繍」など、

伝統刺繍を取り入れて時間をかけた作品となっています。

 

その4 細密画染(絹の宝石)

インドの人間国宝ジャイパラカシさんによる細密画染は、絹の宝石と呼ばれています。

細密画とは、まだ写真技術のなかった時代に王族がお抱えの絵師に自分達の暮らしを描かせた絵で、

非常に細かいタッチで描かれているのが特徴です。

ジャイパラカシさんは、天才的細密画家といわれておりヨーロッパの美術界からも高い評価を受けています。

 

その5 イカット織り

貴久樹の代表帯ともいえる「イカット織りの帯」。

多種類あるので選ぶのに迷ってしまうほど。

元々、イカット織りが海のシルクロードから日本の久米島に渡りそれから日本の絣が生まれたといわれています。

 

エキゾチックなデザインにも関わらず、紬などのお着物にとてもなじむのも、そういう理由があるからかもしれませんね。

貴久樹はイカット織り以外にも、花織や汕頭刺繍(スワトウ)など様々な手仕事の技術を用いて魅力的な作品を生み出されています。

古典を尊重しながらも日本以外の世界の技術や素材を融合させ、

貴久樹のオリジナリティがあふれる世界、丁寧なモノ作りはこれからも私達を魅了してくれることでしょう。

 

貴久樹展のお知らせ

4/7(金)から4/16(日)まで、当店にも貴久樹さんの魅力あふれるお品が揃います!

年に一回の開催なので、この機会を逃すと来年まで当店で貴久樹をご覧になれる機会はございません。

ぜひ、直接ご覧になって、その良さにふれて見てください。

 

最後に

いつもブログ記事をご覧いただきありがとうございます(^_^)

私の使命は、着物を着て笑顔になる人を一人でも多く増やすことです。

そのために、この銀座でお店を構えています。

ご相談でも、目の保養でも、どうぞ、お気軽に来てください。

 

着物は敷居の高い衣装ではなく、自分を輝かせるファッションです。

私は着物を着たい人を応援いたします。

さあ!着物を着て街に出ましょう(^O^)/

 

 

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